「初心者向け講座」の第一回目ではコーディング学習方法の全体像とHTML学習にフォーカスしました。
その回の一節で、「技術書を通読する」ということをお勧めしています。
今回は「技術書の通読」について少し掘り下げたいと思います。
地図を手に入れる
技術書の通読で何が得られるのか。
それはズバリ、「地図」です。
自分が今何をしようとしているのか、学習の行程のどこにいるのか、どの知識が足りないのか、どの知識はいらないのか、何を知りたいのか…
通読の目的は、本の内容を一度で覚えることではなく、この「地図」を手に入れることです。
逆に言うと、
「自分が今何を学習すればいいのか」を明確に説明できるのであれば、今の時点でこの方法をとる必要はありません。
また、体系的に学習の順番を知る方法が、他にもあるのであれば、紙の書籍にこだわる必要もありません。
それぞれの方法で「学習の道筋が眺められる地図」を手に入れて欲しいと思います。
私にとってはそれが、技術書の通読であり、
そしてこの方法は今の時代でも、誰にでも導入しやすい方法です。
「通読」の具体的な方法
「通読」の言葉の意味としては、
・本を最初から最後まで読み通すこと
・ざーっと目を通すこと
といったところでしょうか。
ここでイメージする「本」は、基本的には紙媒体の書籍です。
それに加えて、
気になったページに「付箋」を貼る、ということを意識してください。
1回のまとまった時間で通読ができない場合は「しおり」の使用もおすすめです。
この場合の「しおり」は「ここまで読んだ」以外の意味を持たせません。
この時代に紙の書籍にこだわるのには私なりには理由はありますが、実際のところ私自身はデジタル書籍も読みますし、技術的な情報はwebの検索にも頼ります。
仕事用の技術を身に着ける方法をすべて紙の書籍で賄い、通読する、ということを勧めているわけではないことはご留意ください。
体験談として
過去の話になりますが(1×年前…)、
WordPress案件を初めて受注した時の記憶なのですが、「できる」と思って受けたものの正直怖い気持ちもあった中で、1冊WordPressの本を通読したことで、視界が開けた感覚があったのを覚えています。
「コーディングまでは終わった、この後何をやれば…」
の状態から一気に、これからやる作業の順番を把握する、というところまで辿りついたわけです。
今思えば、あれが精度が低いながらも「地図を手に入れた」瞬間だったのだと思います。
最後に
体系的な技術書以外にも、タグ辞典・逆引き辞書、のような「辞典系」の本もおすすめです。
こちらは「地図を手に入れる」というのとは違って、「自分の知識の再確認」に便利です。
ある程度、自分の知識・スキルに自信がついてきた頃に「辞典」を読んでみてください。「辞典を読む」というのはあまりなじみがないかもしれませんが、「知らなかったもの」を発見できる便利な方法です。